歯科治療について

おかの動物病院では「犬・猫の歯科治療」に力を入れています。

当院の歯科治療に関して

当院は、犬猫の歯科診療を専門的に行っています。
Improve Internationalというヨーロッパの獣医歯科学専門のプログラムを数年かけて受講したことで、高品質で安心安全な犬猫の歯科をご提供しています。

犬猫の歯科学はまだまだ発展途上であり、人では当たり前に行われているホームデンタルケアやPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning:専門的機械歯面清掃)は全く普及しておりません。
また、安易な無麻酔による歯科処置で傷ついている動物達がたくさんいます。

全国的にも犬猫の歯科を専門的に診察できる獣医師は少ないため、当院は犬猫の歯を適切に治療できる数少ない動物病院のひとつです。お口のトラブルで苦しんでいる犬猫やその飼い主様を救済する事が当院の大きな目標です。

口臭、流涎、口を痛がるなどの症状がある時はもちろんのこと、症状がわからない場合でも、専門的な知識を持った当院での歯科検診をお勧めいたします。お口の悩みは動物たちにとってもとても辛く不快なことです。大切なご家族のためにもお気軽にご相談ください。

犬猫の歯科について

人間の口の中は、数百種類、数億個以上の細菌がいて、体の中で最多と言われています。
細菌が原因となって引き起こされる歯周病には、30歳以上の成人の80%以上がかかっていると言われています。
35歳以上で歯周病に問題のない健康な歯肉を持った人は100人に1人もいないといわれています。

これは人間でのお話です。
歯科のホームページを閲覧すると決まり文句のように出てきます。

さて、動物達ではどうでしょう??

動物達も同様に、3歳以上の犬・猫の80%以上が歯周病を持っているといわれています。
飼い主様の中では「デンタルケアが大切」とわかっていても、動物達がハミガキなどを嫌がる、やり方がわからないなどで困っている場合が多いと思われます。
また、歯周病は飼い主様が気付きにくい病気であるため、重篤化しやすいと言われています。
動物病院での早期歯科検診・歯科治療と日常的なホームデンタルケアがとても大切です。

動物病院での歯科検診・歯科治療

動物病院での歯科治療は多岐にわたり、大きく予防歯科と治療歯科に分かれます。

  • 予防歯科(PMTC)
     検診(口腔内チェック、プロービング、レントゲン撮影)、
     スケーリング(歯石除去)、ポリッシング、ルートプレーニング

  • 治療歯科
     口腔外科(口腔内のデキモノ、顎の骨折、抜歯など)、
     保存歯科(保存修復、歯内治療、歯周治療)、歯科矯正
     ※当院での対応が難しい場合には、大学病院などでの治療をご提案致します。

犬猫での歯科は治療歯科がほとんどで、歯周病による抜歯が大半を占めます。

これは予防歯科が普及してないことが原因です。

予防歯科とは、専門的な動物病院で行う歯科処置(PMTC:Professional Mechanical Tooth Cleaning専門家による機械的歯面清掃)ホームデンタルケア(ご自宅で行うケア)のことを指します。

当院は、歯が痛くなってから治療をする、歯がグラグラになってから歯周病の治療をするのではなく、犬猫の歯が痛くならないように、歯周病にならないように、人と同じように犬猫も予防歯科が普及してほしいと願っています。

アメリカ獣医歯科のガイドラインでは次のように提案されています。

麻酔下における歯科手技の頻度
  ・健康な口を持つペットの場合、12ヶ月ごとに実施
  ・歯肉炎のペットの場合、6ヶ月ごとに実施
  ・歯周炎のあるペットの場合、3〜6ヶ月ごとに実施
  ・高度な歯周病のあるペットは毎月治療を行い、病気が制御されるまで
  ※無麻酔での処置は推奨されていません。虐待と考えられています。
  出典:AHAA : dental guide line  WSAVA : Global Dental Guidelines

いかがでしょうか?

日本ではまだ普及していません(知られていない)が、欧米では健康な犬や猫でも1年に1回麻酔をかけて歯科検診・歯科処置を受けることが推奨されています。年1回の麻酔の危険性よりも無処置の歯周病の方が体にとって有害であると判断されました。

動物たちの歯を守るためにも、当院は予防歯科を強く推奨いたします。
 ※麻酔に関する不安などはこちらをご覧ください。

麻酔下で行う予防歯科処置はPMTCと歯科検診(レントゲン撮影、プロービング)です。

PMTCとは?

人では3~6ヶ月に1回、プロのクリーニングケア=PMTCを受けて歯をきれいにして、次にクリーニングケアを受けるまでの間は、自宅で正しい歯みがきをしてその状態をできるだけキープすることが重要とされています。

飼い主様が行う自宅でのデンタルケア(ホームデンタルケア)

歯周病の予防や治療には、ご自宅でのケアが不可欠です。さまざまなデンタルグッズが販売されています。診察時にデンタルケア商品の使い方などをご説明いたしますので、ご自宅でのデンタルケアを頑張りましょう!

ハミガキのやり方

※すべての行為で動物達をほめる事が重要です。決して、無理にやったり、怒ったりしないでください。ハミガキの成功のポイントは動物が褒められたり、おやつをもらえるなどの「うれしいと思う事」が重要です。

飼い主様も肩の力を抜いて、リラックスしてやりましょう!

ハミガキのやり方
モデル猫
ブリティッシュ・ショートヘアーの五郎丸君
  • STEP1  口のまわりを触られることに慣れよう
    指先や手のひらで口のまわりをマッサージしてください。お互いリラックスして、気持ちの良い雰囲気を作りましょう。いっぱいほめたり、ご褒美をあげて下さい。慣れてきたら唇をめくる練習をします。
    口のまわりを触られることに慣れよう
  • STEP2  口の中を触られることに慣れよう
    指で歯や歯肉に触れられることに慣れさせましょう。
     段階として、
      ①動物用のハミガキ剤を指につけて舐めさせてみる
      ②歯に塗ってみる
      ③歯のうらに塗ってみる
    口の中を触られることに慣れよう 口の中を触られることに慣れよう
  • STEP3  ガーゼやコットンで磨いてみよう
    ブラシに進むまえに、指にガーゼやコットンを巻いて、磨いてみましょう。
    無理せずゆっくりとリラックスしてやってください。
    ガーゼやコットンで磨いてみよう ガーゼやコットンで磨いてみよう
  • STEP4  ブラシを使ってみよう
    最初はブラシに対する恐怖心をなくすために、歯にブラシを一瞬あてて、できれば褒めてあげてください。ブラシへの抵抗がなくなってきたら、徐々に時間を増やして歯磨きをします。前歯から奥歯の方へ進めましょう。
    ブラシを使ってみよう ブラシを使ってみよう
  • ハミガキマスター  
    ここまで進めれば、飼い主様と動物達の努力の賜物です。
    歯の裏を磨きましょう!
    動物は口を長時間あけるのがあまり得意ではありません。時間を分けたりして無理せずに裏を磨きましょう。
ハミガキマスター ハミガキマスター

よく頑張りました!
歯磨きを続けて、いつまでも元気な歯でいましょう!!

ハミガキマスター

いただきます!!
ハミガキマスター

ごちそうさまでした!

歯科での麻酔・疼痛管理について

動物の歯科治療には大きなハードルがあります。

それは麻酔です。 そして麻酔での問題は安全性費用です。

歯周病を対象とした口腔内処置は、動物達にとって侵害行為であって、非常に嫌な事です。
麻酔をかけずにこれら口腔内処置を行うことは、動物達への虐待であると言われています。

無麻酔での歯石取りについて

麻酔をかけずに行う方がお手軽な感じですが、治療効果はかなり少ないと言われています。

当院では虐待行為かつ治療効果が低い歯科処置を行うことができません。
安全に麻酔をかけて、最大限の効果を求めて治療を行います。

また、麻酔費用に関してですが、当院は少し高めの設定かもしれません。
それは当院が麻酔に対してものすごく気を遣い、数種類の薬や医療機器を使用して動物達に安全を提供しているからです。

麻酔処置に絶対安全はありません。
しかし、当院はスタッフ全体で絶対安全に少しでも近づけるように努力します。

麻酔に関して

避妊去勢などの手術について」でもお話がありますが、当院は麻酔(動物を寝かせる事)や鎮痛(動物に痛みを与えない)にも重きを置いています。
その子その子に合わせた麻酔法を行い、安全安心の麻酔処置を行っています。
よくやられがちな、一つの薬で麻酔から鎮痛までのすべてを行う危ない麻酔は行いません。また、ただ麻酔薬を投与するのではなく、動物の状況や手術内容などを吟味し、薬のさじ加減をしています。このさじ加減が麻酔においての最重要なものとなります。

当院では、数種類の薬を少しずつ使用して、最大限の効果を得る「バランス麻酔」と、動物に痛みが加わる前に鎮痛薬を投与する「先取り鎮痛」を実践しています。
また鎮痛薬も数種類を使い分けることで、鎮痛薬が切れる時間を無くし、動物が痛がるタイミングをなくしています。

動物たちは「あの病院の手術は痛くなかったよ」と飼い主様にお話しをしてくれません。
麻酔は手術において縁の下の力持ち的な存在で、飼い主様に当院の麻酔の良さや他院との比較も分かりにくいと思います。

当院は麻酔・疼痛管理に関して学会発表や論文投稿を積極的に行い、学会などで一定の評価も頂いております。当院の勘違いではなく、一定の評価に裏付けられた自信を持って麻酔処置を行っていますので、ご質問やご不安なことがございましたら、いつでもお尋ねください。

※当院のバランス麻酔・先取り鎮痛の流れ
当院のバランス麻酔・先取り鎮痛の流れ

上記のように、さまざまな薬を組み合わせる事で、動物達を安全に、そして安心して麻酔処置を行う事ができます。

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