猫の「歯周病治療」も犬と同様に行っております。
猫では歯周病の他に、口内炎や吸収病巣を併発しているケースが多いです。
他の疾患を見逃さないためにも定期的な歯周病治療をご提案しています。
当院での⻭石取り・⻭周病治療
1.スケーリング、ルートプレーニング(SRP:Scaling Root Planing)
スケーリング(⻭石取り)
スケーラーチップ、切削や歯を分割する時に使用するバーです。歯石除去だけでも数種類のチップを使い分けます。
※参考:写真は犬の口腔内です。
超音波スケーラーでの歯石除去です。歯に傷をつけないように繊細に行います。
マイクロスコープ、⻭科専用の⻭科ユニットを使用して行います。⻭面(縁上、縁下)の⻭石やバイオフィルムを除去します。スケーリングは下手に処置をするとエナメル質を傷つけるため、細心の注意を払って行います。
ルートプレーニング(Root Planing)
※参考:写真は犬の口腔内です。
この処置が歯周病治療には特に重要で、痛みが伴うため無麻酔の状態では実施できません。無麻酔での歯石取りはこの処置が行えないために、歯周病の治療としては効果がほとんどありません。無麻酔歯石取りで一見良くなったと勘違いしてしまいますが、実際は表面の歯石(縁上の歯石)をとっているだけなので、歯周病の予防にもほとんどなっていないのです。
⻭周ポケット内部の⻭石や⻭根表面の汚染されたセメント質を除去し、⻭の根(root)を硬く滑らかに(plane)にする処置です。マイクロスコー プ、専用のスケーラーチップやキュレットを使用して行います。
2.ポリッシング(⻭面を研磨でピカピカに)
※参考:写真は犬の口腔内です。
ブラシやカップを使って、歯面を研磨します。
⻭科専用の⻭科ユニットを使用して行います。
ポリッシングは、⻭面を整えるために専用のペーストを付けて研磨をします。
⻭科処置で口腔内の環境を改善しましょう!
当院での一般的な⻭科処置としてこれらを実施しております。抜⻭などその他の処置は、この処置を行なった後に実施します。処置時間は「単に⻭石をとるだけ」ではありませんので、早くても1時間半から2時間かかります。 単に⻭石を取るだけではお口のトラブルは改善されません。
種々の手技を駆使して、口腔内の環境を改善させます!